【本日開催】ファミリービジネス研究の潮流(関西学院大学教授・児島幸治)
【本日21時〜】ファミリービジネス研究の潮流3(関西学院大学教授・児島幸治)
第3回:3月13日(木) 21時00分〜22時00分
講師コメント
ファミリービジネスはかつて時代遅れな形態であり,プロフェッショナル経営者により経営される形態の企業によって消滅していく存在だろうとみられていました.しかし,現実には多くのファミリービジネスがその企業形態を保ったまま大きな存在感を示しています.本講義では,ファミリービジネスに関する調査・研究に基づき,ファミリービジネスの全体像と,その特徴,課題を明らかにし,将来への展望と研究の潮流について明らかにしていきます.
第3回「ファミリービジネスのガバナンスとイノベーション」
ファミリービジネスにおけるガバナンスの基本概念(エージェンシー理論,スチュワードシップ理論などを含む)を説明する理論研究について解説します.それ以外にも,ファミリー企業の特性やダイナミクス,経営上の挑戦と機会を理解するためのフレームワークを提示します.また長期的指向経営であるファミリービジネスによるイノベーションを促進する取り組みや成功事例についても解説します.
※レギュラー会員限定のライブ・アーカイブ視聴となります。
社会的選択理論への招待:投票と多数決の科学(慶應義塾大学教授・坂井豊貴)
講師コメント
多数の人々の異なる意見をどう集約すればよいか。民主主義の歴史と同程度に古いこの問いは、フランス革命前夜のパリ王立科学アカデミーで、はじめて科学的な分析の俎上に載せられた。議論の焦点は多数決だ。まずボルダが多数決は「票の割れ」に弱いことを端的に示し、代替案として今日ボルダルールと呼ばれるルールを考案した。次いでコンドルセが、ルソーの一般 意志を念頭に置きつつ、多数決の確率論的な分析を行った。こうして始まる社会的選択理論は、約150年後の20世紀半ば、ブラックの中位投票者定理とアローの不可能性定理により劇的な新展開を迎える。
この講義では選挙制度の設計と、真実の探索を念頭に置きながら、この分野の主な学知について説明する。
過去授業の単品販売のお知らせ
単品で購入できる過去授業アーカイブをご紹介します。
今回ご紹介するのは、「ゲーム理論による市場設計(明治学院大学准教授・岡本実哲)」です。
インターネットの普及で、身近になったオークションやマッチング。オークションの設計次第では、買い手にも不満が残ることがあります。今回の授業では、売り手よし、買い手よし、効率よしの三方よしなオークションを設計する方法を学びます。日々新たに生まれるマッチングサービスには対策が必要な点が多く存在します。今回の講義では、そのポイントを押さえたマッチングメカニズムを複数学びます。
◆講師紹介
岡本実哲(おかもと のりあき)
明治学院大学経済学部准教授。
学位:慶應義塾大学 博士(経済学)。
専門は、マーケットデザイン(オークション理論、マッチング理論)、社会的選択理論。エコノミクスデザインでは、エコノミストとして様々な案件に従事。
◆レベル
初級〜中級
◆キーワード
管理職・中堅・起業家・新規事業・戦略
◆分野
ゲーム理論・制度設計
◆この講義で目指すこと
・モノの価値・価格の付き方の理解
・オークション設計の勘所の理解
・マッチングの注意点の把握
◆お薦め
・オークションを用いた販売で悩んでいる方
・より良いマッチングビジネスを考えている方
・新規インターネットビジネスを考えている方
各回の概説
第1回「モノを一つ売るときのオークション」
ゲーム理論を応用してオークションやマッチングなどの市場設計を行う実用的な経済学の分野が「マーケットデザイン」です。初回講義では、マーケットデザインの初歩として、モノを一つ売るときのオークションを学びます。オークションでは参加者を上手く競わせることができれば、一番高く評価してくれる人に妥当な価格でモノを販売することができます。様々なオークションの分類を通じ、オークションの基本的な考え方を学びます。
第2回「モノを複数売るときのオークション」
オークションを通じてモノを複数売るときには、同じモノを複数売るケース(例:国債)と、異なるモノを組み合わせて売るケース(例:周波数)があります。いずれのケースでも、一般的に「1つ目はこれだけ払ってもいいが、2つ目にはこれだけしか払いたくない」と、個数が増えるほどに購入者が支払ってもいいと思う額は下がる傾向があります。こういったことを踏まえた上で、各ケースにおいて望ましいオークションの形式について解説します。
第3回「『人とモノ』のマッチング」
今回の講義では「個人合理性」「パレート効率性」「強コア性」といった概念を学び、「人とモノ」の最適なマッチングについて考えます。実例として2012年にノーベル経済学賞を受賞したシャープレーとロスのマッチング理論を紹介します。シャープレーと彼の協力者であったゲールが発案したTTCアルゴリズムは、ロスらの腎臓ドナーマッチングの理論にも応用され、適合条件が複雑な腎移植の効果的なマッチングに役立てられています。
第4回「『人と人』『人と組織』のマッチング」
人からの一方的な好みを反映させるだけで「人とモノ」のマッチングは成立しますが、今回の講義で扱うマッチングでは「人と人」あるいは「人と組織」という双方の好みを上手く反映させる必要があります。双方の好みを反映させるマッチングメカニズムで有名なボストンメカニズムには問題点がありましたが、その問題点を改善したものとしてDAアルゴリズムというメカニズムも開発されています。これらメカニズムを、男女のマッチングを例に学んでいきます。
ビジネス特化の年間カリキュラム
年間を通して、ビジネスに使える知識を体系的に学べるようにカリキュラムを組んでいます。幅広い分野に触れることで、課題解決力や経済学的な論理思考を効率よく身に着けることができます。
大学講義のようなアカデミア中心の視点ではなく、ビジネス課題に即した視点のカリキュラムとなっているのが大きな特徴です。
そのため、みなさん自身のビジネスに、すぐに使えるイメージを持ちながら学習できます。
フレンド会員・レギュラー会員について
レギュラー会員登録は会員サイトのマイページよりお申し込みくださいませ。
今回のNewsletterは以上となります!引き続き、何卒よろしくお願い致します!