【本日開催】社会的選択理論への招待:投票と多数決の科学(慶應義塾大学教授・坂井豊貴)
【本日21時〜】社会的選択理論への招待:投票と多数決の科学2(慶應義塾大学教授・坂井豊貴)
第2回:3月20日(木) 21時00分〜22時00分
講師コメント
多数の人々の異なる意見をどう集約すればよいか。民主主義の歴史と同程度に古いこの問いは、フランス革命前夜のパリ王立科学アカデミーで、はじめて科学的な分析の俎上に載せられた。議論の焦点は多数決だ。まずボルダが多数決は「票の割れ」に弱いことを端的に示し、代替案として今日ボルダルールと呼ばれるルールを考案した。次いでコンドルセが、ルソーの一般 意志を念頭に置きつつ、多数決の確率論的な分析を行った。こうして始まる社会的選択理論は、約150年後の20世紀半ば、ブラックの中位投票者定理とアローの不可能性定理により劇的な新展開を迎える。
この講義では選挙制度の設計と、真実の探索を念頭に置きながら、この分野の主な学知について説明する。
第2回「真実の探索」
陪審員裁判では、被告が有罪か無罪かを決める。そこでの投票には、真実を探す発見装置の役割が期待される。被告が罪を犯していたなら有罪、そうでないなら無罪を与えるのがこの装置の目標だ。一定の条件下で、多数決はその役割を果たす。18世紀後半にコンドルセが示した陪審定理は、そのことを数理統計学の手法で示している。質の高い集団的意思決定が、いかにして可能かを私たちは問う。
※レギュラー会員限定のライブ・アーカイブ視聴となります。
ファミリービジネス研究の潮流(児島幸治)
講師コメント
ファミリービジネスはかつて時代遅れな形態であり,プロフェッショナル経営者により経営される形態の企業によって消滅していく存在だろうとみられていました.しかし,現実には多くのファミリービジネスがその企業形態を保ったまま大きな存在感を示しています.本講義では,ファミリービジネスに関する調査・研究に基づき,ファミリービジネスの全体像と,その特徴,課題を明らかにし,将来への展望と研究の潮流について明らかにしていきます.
過去授業の単品販売のお知らせ
単品で購入できる過去授業アーカイブをご紹介します。
今回ご紹介するのは、「インフルエンサー・マーケティング(慶應義塾大学教授・山本晶)」です。
現在、SNSを用いたマーケティングは必要不可欠です。その中でも近年特に注目されているインフルエンサーマーケティングで最大限の効果を上げるための方法論を一通り学びます。どう影響力を伸ばすか、どういうインフルエンサーが売上に貢献するかなどを学びます。
◆講師紹介
山本 晶(やまもと ひかる)
慶應義塾大学商学部教授。
学位:博士(経済学)(東京大学)。
専門分野は、デジタル・マーケティング、マーケティング・マネジメント、消費者行動。
クチコミサイトやソーシャルメディア、フリマアプリといった現象を題材に、デジタル社会における消費者間のインタラクションと、それが企業行動にもたらす影響を研究している。
日本マーケティング学会(常任理事)、日本マーケティング・サイエンス学会(研究委員)などを務める。
主な著書に、「キーパーソン・マーケティング: なぜ、あの人のクチコミは影響力があるのか 」がある。
◆レベル
初級
◆キーワード
若手・広報・販売促進・ブランディング・SNS
◆分野
マーケティング
◆この講義で目指すこと
・SNS時代のマーケティング戦略の理解と習得
・評判を上げる方法の理解
・インフルエンサーマーケティングの効果の理解
◆お薦め
・効果を上げたいマーケティング担当者
・自身/自社のフォロワーを増やしたい方
・売上を増やしたい事業者の方
各回の概説
第1回「インフルエンサーとは」
ソーシャルメディアの普及に伴って、口コミや対人影響の重要性が増しています。 何らかの形で平均よりも高い影響力を持っている消費のキーパーソンのことをインフルエンサーと呼びますが、「発信力(量)」と「消費力(質)」を兼ね備えた存在と定義することもできます。また、インフルエンサーと言っても複数の類型があります。どういったインフルエンサーに情報を発信してもらうのが効果的なのかという研究も蓄積されています。
第2回「インフルエンサーの発見方法」
クチコミを拡散してくれるキーパーソンには、オピニオン・リーダー、マーケット・メイブン、イノベーター、コネクターそしてインフルエンサーなどの種別があり、それぞれのキーパーソンについて研究が蓄積されています。 こういったキーパーソンは、質問調査でデータを集める、あるいは業務の中で集まる行動履歴データを活用することで探すことができます。社会ネットワーク分析を活用し、消費者の「関係」からキーパーソンを発見する方法も有効です。
第3回「インフルエンサーの価値とクチコミの効果」
インフルエンサーは消費者の態度や購買行動に影響を与え、売上への効果が期待できることが研究から分かっています。ただ、単純にフォロワーの多いインフルエンサーほど売上向上に寄与するというわけではありません。 また、現在では企業案件のクチコミも増えており、無関係の第三者とは言えないインフルエンサーも目立つようになってきています。こうなると、インフルエンサーのクチコミが広告や人的販売と区別がつかないケースも少なくありません。
第4回「インフルエンサーの活用方法」
インフルエンサーの言動の効果は予測するのが困難です。さらに、インフルエンサーという個人要因だけでなく、製品要因(製品の質など)と状況要因(認知度や、情報発信者と受信者の関係など)といった変数も関わってくるため、思ったようにクチコミ効果を発揮させるのは難しいのが現状です。 しかし、上手くクチコミ効果を発揮させるためのヒントはあります。今回はワークマンの公式アンバサダー制度をインフルエンサーマーケティングの成功例として解説します。
ビジネス特化の年間カリキュラム
年間を通して、ビジネスに使える知識を体系的に学べるようにカリキュラムを組んでいます。幅広い分野に触れることで、課題解決力や経済学的な論理思考を効率よく身に着けることができます。
大学講義のようなアカデミア中心の視点ではなく、ビジネス課題に即した視点のカリキュラムとなっているのが大きな特徴です。
そのため、みなさん自身のビジネスに、すぐに使えるイメージを持ちながら学習できます。
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